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RADIREC WS の全体的な作業の流れについて、考え方と共に説明します。
全体的なワークフロー
最も基本的な流れは以下のようになります。
インハウス(線量計リーダが手元にある)の場合
依頼検査の場合
ガラス線量計がお手元にない場合は依頼検査の流れになります。
基本機能
上記のワークフローを実現するため、RADIREC WSは以下の基本的な機能を提供しています。
- 検体番号の発行
- 測定データの登録
- 測定データの参照
- 検体IDはユーザー側で指定することもできます。ただし、他の施設のIDとの競合をさけるため、施設IDを指定してください。
用意するもの
ガラス線量計 | ![]() | (株)千代田テクノルのDoseACEについては、同製品が出力する計測データを直接取り込むことができます。<br>それ以外の線量計を使用する場合でもデータをCSVあるいはXLSフォーマットで投入することができます。 |
---|---|---|
ラベルプリンター | 安価なラベルプリンターとして普及しているブラザー社製QL-700/800/810を基準に設計しています。検体ラベルの画像を出力できますので、それ以外のプリンターでも印刷することは可能です。 | |
バーコードリーダー | ![]() | 安価な市販品で対応可能です。JAN/EAN/UPC,Code128,医療/物流GS1に対応しているモデルであれば使用できます |
RADIREC用の帽子/ジャケット | ||
Web閲覧可能なPC | 基準(リファレンス)はmacOS 13.14 + Google Chromeです。Webの環境は組み合わせが多数ありますので、動作確認が取れた組み合わせを随時掲載する予定です。 |
取り決め
検体番号についての取り決め
検体番号のフォーマット(書式)
- すべて0から9の数字で、24桁以内としています。
データ形式についての取り決め
扱える測定データ
フォーマット | 解説 |
---|---|
XLS | Microsoft Excelで使用するデータフォーマット |
DoseACE | (株)千代田テクノル製の線量計スキャナ、DoseACEが出力するデータフォーマット |
データの投入手順
ガラス線量計は測定精度が高い半面、以下のようなデメリットがあります。
- 感度が高いため、遮蔽が弱いと空間線量による被曝がある
- 線量計の品質に若干のばらつきがある
バックグラウンドの測定
バックグラウンドとは、現場で放射線が出ていない時に計測される線量のことです。
実際の治療時にもバックグラウンドの被曝はあるため、データ投入時に、事前に計測されたバックグラウンドを差し引くことで精度を高めることができます。
測定データの登録(アップロード)
データのアップロード方法には以下のいずれかが使用できます。
- データファイルを該当ページにドラッグ&ドロップする
- REST APIをサポートするソフトウェアから直接送信する
測定データの参照
測定データは以下のいずれかの方法でアクセスできます。
- Webブラウザを用いて、該当ページにて参照する
- REST APIをサポートするソフトウェアから直接参照する